大人と子供(初夏のテーマ)

THE ラブ人間 大人と子供(初夏のテーマ)歌詞
1.大人と子供(初夏のテーマ)

作詞:金田康平
作曲:金田康平

うーむ
タクシーで渋谷から世田谷へ帰る
あーあ
君はまどろんで
未来もまどろんで

雨が吸い込んだ汗ばんだ夏を
僕らは誰と過ごすのでしょう

うーむ
財布の中にはいつだって
タクシー代を持つようになった
大人になったからそんなの当たり前になった

このまま家を通り過ぎて
君を海まで連れていくよ
波になってしまえ

言わないで
まだ言わないで

孤独は好きじゃない
孤独は嫌いだよ
孤独にはなりたくない
孤独なんてつまらないでしょ?

タクシーの刻むリズム
井の頭通りをがたがた

あの人は27才です
あれから3年経ったけど
好きな人は27才です
僕はもう
(19才じゃないのです)

言わないで
まだ言わないで

行かないで
まだ行かないで

エイトビートでキスして


2.レイプ・ミー

作詞:金田康平
作曲:金田康平

お風呂に入るきみのこと
ずうっとずうっと見ていたよ
過ぎていった日々には
「さようなら」と「何万本の薔薇」を捧げて
洋服を脱いでもきみだよ
化粧をしていてもきみだよ
だからぼくが歌を歌わなくなっても
きみだけは許してくれよ

レイプ・ミー
ユー・レイプ・ミー

ここにある積み上げたもの
やっと形に出来たすべてを白紙にしよう
黒く塗りつぶしましょう
ふりだしに戻ってもきっと楽しいよ

レイプ・ミー
ユー・レイプ・ミー

うまく言えなかった言葉集めて
ぼくたちは大人になっていく

ユー・レイプ・ミー

ここにある積み上げたもの
やっと形に出来たすべてを白紙にしよう
黒く塗りつぶしましょう
ふりだしに戻ってもきっと

ここにある積み上げたもの
やっと形に出来たすべてをぶち壊しましょう
ぶち殺しましょう
ふりだしに戻ってもふたりならきっと楽しいよ

レイプ・ミー
ユー・レイプ・ミー


3.抱きしめて

作詞:金田康平
作曲:金田康平

家を出たのはもう夕方ごろ
八百屋もパチンコ屋もオレンジ色
マヌケそうな警察官 大きなあくび
ぼくは三軒茶屋に行くために切符を買った

ぼくは行く先を知っているんだ
ぼくは目的地を知っているんだ
西武線はがらんとして暖房はきつく
今にも眠りそうなんだ
まだ何も成し遂げてないよ ぼくは

ギターをぎゅっと抱きしめて
コートをぎゅっと抱きしめて
かばんをぎゅっと抱きしめて生きていく

しあわせのイメージだけはいつもちゃんとある
珈琲豆はちゃんと挽いて生きる
こどもはひとりでいい
もしくはつくらなくてもいい
思い出になってしまうより
憎しみと愛だけを

ぼくはぎゅっと抱きしめて
壊れるくらいに生きていく
燃え尽きた夢を集めて生きていく

ギターをぎゅっと抱きしめて
コードをぎゅっと抱きしめて
あなたの手をぎゅっと抱きしめて生きていく

「あほみたい。」

ドラマの中にもないし
映画の中にもないような恋をしていく

再放送もないし
リバイバルブームにもならない
そんな恋をしていく